名探偵コナン・最終回スペシャル1「運命の行方」(3話構成予定)

 

江戸川コナン18歳
(工藤新一・28歳)

灰原 哀18歳

吉田歩美18歳

毛利蘭28歳

園子28歳

毛利小五郎(年齢不明)

 

 

○ アガサ邸・居間

コナン「…また失敗かよ、灰原」

灰原「仕方ないでしょ。まだ何かが足りないってちゃんと
 言っておいたはずよ」

コナン「せっかく戻れたと思ったのに…」

灰原「一ヶ月なら長い方じゃない? ただし同じものを服用
 しても今度はそんなにもたないでしょうけど」

コナン「灰原だって戻りたいんじゃねーの? 元に」

灰原「あら、せっかくの花の十代なのよ。何を好き好んで
 一足(いっそく)飛びで20代後半にならなきゃいけないわけ?」

コナン「…………」

灰原「私にはないと思ってた青春をそれなりに楽しんでるのよ。
 あなたとは違ってね」

コナン「ああ、そういやネットで知り合ったとか言うボーイフレンドと
 今度会うんだってな。アユミに聞いたぜ」

灰原「ええ、約束したわ。留学してたころからのメル友なの」

コナン「灰原がメル友、ねえ」

灰原「そういうあなたも、蘭さんとメール交換してたじゃない。
 工藤君としてじゃなくコナン君として」

コナン「そりゃ…蘭に言われてたしなあ。日記つけるつもりで
 一日一回メール送れって」

灰原「そのおかげでいい感じになったんじゃない。一年離れてても」

コナン「まあ、功罪ってやつかな。蘭やおっちゃんを巻き込まないために
 留学を選んで、海外を拠点に黒の組織追い詰めて壊滅させて…。
 気がついたらその間に蘭は俺を少しだけ特別に見てくれるようになったし」

灰原「で? 昨日まで工藤君に戻ってる間に進展はあったの?」

コナン「…蘭と二人で旅行の約束した」

灰原「ずいぶん進展したじゃない」

コナン「…でも結局この状態だろ」

灰原「ああ…でもそれは仕方ないでしょ。薬がいつまで効くかなんて
 私にも分からないわよ」

コナン「オイオイ…頼むぜ。こうなったのはもともと……」

灰原「……」

コナン「あ、わりィ…そんなつもりじゃ」

灰原「いいのよ。本当のことだもの」

コナン「…とにかく頼むぜ。一日も早く蘭の元に帰ってやりたいんだ」

灰原「努力は…するわ」

コナン「じゃ、ちょっと俺出掛けてくる!」

 

OP(非常階段)

 

コナンM「米花高校に通い始めてすぐ、アメリカのニューヨークに留学した灰原。
 俺はその後を追うように、半年後渡米した。もちろん留学というのはほとんど
 口実でその主な目的は黒の組織の壊滅にあった。
 一年以上かかったが、その目的は果たされ現在に至る。
 3年に進級する直前、揃って帰国してからは様々な事情もあって
 アガサ博士の家で灰原と同居していた」

 

タイトルコール(コナン)「運命の行方(うんめいのゆくえ)」

 

○ 米花駅前

アユミ「コナン君! もう大丈夫なの? 入院してたんでしょ?」

コナン「あ、アユミ…。も、もうこの通り元気だぜ。
 ところで今日部活だったんじゃないのか?」

アユミ「それがね、顧問の先生が病気で倒れて入院しちゃったの。
 だからこれからみんなでお見舞いの品買いにいくところ」

コナン「顧問の先生って青山?」

アユミ「うん、体操部も兼任だから大変。そっちの部員とデパートで合流することになってるの」

コナン「ああ、なんか受験のストレスなんかもありそうだな。先生の推薦受ける奴多いんだろ?」

アユミ「そうみたい。先生に推薦お願いしてる子多いからね。選考について悩んでたって
 話は聞いたわ。…そういえばコナン君はどこに行くの?」

コナン「え、俺? 俺は…まあちょっとぶらぶらと」

アユミ「蘭さんなら多分またデートなんじゃないの? 新一さんと」

コナン「…何で蘭の話が出るんだよ」

アユミ「別に? ふふふっ、女の勘よ。昨日仲良さそうに遊園地のプールで
 デートしてたからコナン君のはいる隙ないわよ」

コナンM「そりゃ、俺だよ。ついでにその後この姿に戻っちまったさ」

アユミ「まったく…灰原さんか蘭さんかはっきりしなさいよ。一緒に留学までしておきながら、
 結局灰原さんはメール恋愛中じゃない」

コナン「…恋愛中って、そこまで入りこんでんのかあいつ」

アユミ「誰かさんがほっとくからでしょ。追いかけてきたら誰でも期待しちゃうわよ」

コナン「ちょっと待てよ。灰原は俺が渡米する前からメル友いたって言うぜ?」

アユミ「それも、誰かさんが留学決意するまでに半年もかかるからでしょ」

コナン「…最近アユミって俺にきつくない?」

アユミ「10年分の腹いせよ。コナン君が振り向いてくれなかったし」

コナン「…………」

アユミ「じゃ、私もういくわね。明日また学校でね!」

コナン「は…ははは…。オンナって、こえー…」

 

○ 毛利探偵事務所

蘭「あ、コナン君。お久しぶり…最近顔出してくれなかったわね」

コナン「あ、うんゴメン。試験勉強で…」

蘭「結果どうだったの?」

コナン「まあ、いつもの通りだよ」

蘭「学期末じゃないから悪くはなかったでしょ。コナン君てば新一と一緒で
 音楽てんでダメだもんね」

コナン「…あ、新一兄ちゃんは?」

蘭「…………(泣きそうな顔)」

コナン「(胸が痛くなりながら)…蘭姉ちゃん?」

蘭「…新一、またいなくなっちゃった。旅行の約束までしたのに」

コナン「…いつ?」

蘭「昨日…」

コナン「…し、新一兄ちゃんってホントしょうがないよね…」

蘭「…もう、追いかける事件はなくなったって言ってたのに。ホント、ウソツキ…。
 コナン君の方がよっぽど誠実よね。毎日メールくれたし…」

コナン「あ、ボ…いや、俺また姉ちゃんにメール出すよ。留学先から帰って
 ちょっとここのとこサボってたけど」

蘭「うん、楽しみにしてるね。ところで今日は?」

コナン「ん…ちょっと蘭姉ちゃんがよかったら進路の相談乗ってくれないかって思って」

蘭「私なんかでいいなら、いいわよ?」

 

○ 毛利家・居間

蘭「はい、コーヒー」

コナン「あ、ありがと…」

蘭「でも進路って、留学をすすめた先生の推薦でいいとこ入れるって聞いたけど?」

コナン「うん…それなんだけどさ」

蘭「なにか不満でもあるの?」

コナン「俺…なんかいつまでも学生してていいのかなって」

蘭「何言ってるの。学べるならそのときにたくさん学んだ方がきっといい社会人に
 なれるわよ。私もそう思うから、大学院まで進んだのよ」

コナン「うん。蘭姉ちゃんって頑張り屋だなあって思ってるよ。だけど俺、
 なんか焦っちゃうんだ」

蘭「…新一に少しでもコナン君みたいな考えがあればなあ。
 いつまでも事件ばかり追ってないで早く戻ってきてくれたかもね」

コナン「…………」

蘭「あ、ごめん! 愚痴ってばっかりだね…私」

コナン「…蘭姉ちゃんを泣かせてばっかりの男なら愚痴られても仕方ないよ」

蘭「コナン君…」

コナン「俺、いくらでも愚痴聞くよ。もう俺だって小学生じゃないんだしさ…
 姉ちゃんのそう言う気持ち、分かるよ」

蘭「……ありがとう(微笑みながら) そうね、もう来年には高校卒業だものね…コナン君」

コナン「進路のこともう少し考えてみるけど、蘭姉ちゃんの気持ち裏切らないようにする
つもりだから…」

蘭「うん。コナン君にはいっぱいいっぱい学んで欲しいの。新一の分まで」

コナン「うん」

蘭「じゃ、ついでだから何か軽いものでも作るわ。今日はゆっくりしていけるんでしょ?」

コナン「あれ? おっちゃんは?」

蘭「お母さんのところよ。最近なんだかんだいって仲いいの」

コナン「10年以上もかかったみたいだけど、決着つきそうだね」

蘭「ふふ。お父さんの敗北かお母さんの勝訴かって思ってたけど…
 どうやら“和解”みたいね」

コナンM「…俺自身のことも、そろそろ決着つけなきゃなあ…」

 

○ 毛利家・玄関

コナン「蘭姉ちゃん、ごちそうさま」

蘭「気をつけて帰ってね…あ、そう言えばコナン君」

コナン「ん?」

蘭「コナン君ってずっと眼鏡だよね。視力悪いの?」

コナン「あはは…うん。ゲームのやりすぎ」

蘭「まったく…そう言うとこはまだ子供なんだから」

コナン「じゃ、じゃあね」

(コナンを見送る蘭)

蘭「…めがね外したら、きっと新一そっくりなんだろうなあ。コナン君」

 

○ アガサ邸・コナン自室

コナン「…蘭」

灰原「そんなに好きなら、奪っちゃえば?」

コナン「うあっ! 灰原。ノックもせずに入ってくんなよ」

灰原「見てらんないのよ」

コナン「…しかも奪ってしまえって誰からだよ」

灰原「あなた自身からに決まってるでしょ。工藤君」

コナン「出来るわけねえよ」

灰原「どうして決めつけるの? 今のあなたなら不可能じゃないでしょ」

コナン「俺自身で俺を裏切れって言うのか?」

灰原「少なくともこの十二年近く、あなたは江戸川コナンとしての人生を送ってきた…
 そのことを否定出来る?」

コナン「…………」

灰原「私も、生まれ持った名前とは違う灰原哀という名前で十二年生きてきたわ。
 もちろん後悔なんかしていないし、むしろ間違った道を選んだかつての私を
 更正させる為に与えられたチャンスのように思えるの。だからあえて元の私には
 戻らない道を選んだ…」

コナン「灰原…」

灰原「コナンとして、生きてもいいんじゃない? 工藤君」

コナン「…まだ決心つかねえよ」

灰原「急ぐことはないと思うけど…ただ、早く決めないと蘭さんを誰かにとられちゃうわよ」

コナン「……」

灰原「言っておくけど、私はそこまで責任取れませんからね。もっとも薬を作る研究は
 続けるわ。放棄したいからこんなこと言ってるんじゃないの」

コナン「それは、分かってる…」

灰原「じゃ、ボーッとしてないでまたメールでも送ってあげなさいよ」

コナン「言われなくても…」

灰原「私もメールチェックしなきゃ…じゃあね」

コナン「…ホントにはまってんだな、灰原」

 

○ 毛利家・蘭自室

蘭「あ…メール。早速コナン君から来てる」

コナン(メール)『蘭姉ちゃんへ 今日は相談に乗ってくれてありがとう。
 学生でいるってことは甘えみたいだと思ったけど、違うんだね。
 俺、頑張れるだけ頑張ってみる。じゃあ、またメールするね。 コナン』

蘭「…コナン君。もう、こっちでは暮らさないのかなぁ」

(SE メール着信音)

蘭「あ、園子からも」

園子『蘭へ こんばんは! 今蘭はどうしてるのかな?
 またあのオトコとデート中? …言わなくてもそんな気がしてるけどね。
 今度こそどこにも行かないようにくくりつけとくのよ! いいわね?
 もし、泣かされるようなことがあったらこっちが夜中でも気にしないから
 電話しなさいよ! 園子』

蘭「園子…アメリカで京極さんと幸せに暮らしてるんだろうなあ」

 

○ 米花高校・3年1組教室

アユミ「あ、おはよう! 灰原さん」

灰原「おはよう」

アユミ「あれ、今日コナン君は? また入院?」

灰原「ああ、ちょっと学年主任の先生のところに行ってるわ」

アユミ「えっ、コナン君何かしたの!?」

灰原「…進学のことでって言ってたけど」

アユミ「なあんだ。びっくりしちゃった」

灰原「最近までなんだか悩んでたみたいだし、進路で」

アユミ「え、でも推薦受けるんでしょ。コナン君も灰原さんも」

灰原「ええ、まあね」

アユミ「何か悩みでもあるのかなあ。コナン君…
 もしかして最近の入院もそのせい?」

灰原「さあ、それは知らないけど考え事はしてたみたい」

アユミ「灰原さんって、コナン君のことなんとも思ってないの?」

灰原「……心配はしてるわよ。でもそれ以上は何も」

アユミ「同居してるのに?」

灰原「同居は博士の関係だからよ。コナン君も私も元はといえば遠縁だし」

アユミ「ああ、そうだったね…親戚じゃあ確かに同居してもおかしくないよね」

灰原「そう言うことだから、コナン君とはなんでもないの」

アユミ「あはは、ゴメン。だって灰原さん、中学入って髪伸ばし始めてから
 なんかキレイになったし…」

灰原「ありがとう。でも彼のためなんて考えたこともないわ」

アユミ「そうなの? 私、コナン君が留学した時にあきらめたのに」

コナン「オイオイ、クラスメートの前でそんな話すんじゃねーよ」

アユミ「あっ、コナン君」

灰原「あら、モテてるのよ。素直に喜べば?」

コナン「どっちにしたって過去形じゃねえかよ。喜べるか」

アユミ「もう先生と話したの?」

コナン「ああ…推薦の話進めてくれって頼みに行っただけだしな」

灰原「散々悩んでたようなのに、良く答えが出たわね」

コナン「悩んでたから答えが出たんだよ。灰原はどうするつもりなんだ?」

灰原「私は最初から先生にお任せしてるわよ」

アユミ「なんか・・ホント二人って仲がいいんだか悪いんだかわかんないね」

 

○ 毛利探偵事務所

蘭「お父さん、大丈夫なの? 二日酔いなのに仕事引き受けちゃって」

小五郎「…仕方ねえだろ。あいつの飯食わずに済むように外食三昧(ざんまい)の
 生活させてやるって約束しちまったんだよ」

蘭「え? お母さんに?」

小五郎「あいつが今抱えてる裁判が秋に結審する。そうしたらここに戻って来るぞ」

蘭「お、お母さん帰ってきてくれるの?」

小五郎「そう言うわけだからな、クライアントのところに行ってくる…」

蘭「うん、気をつけてね」

小五郎「…ああ、それから蘭」

蘭「ん? なあにお父さん」

小五郎「あんまり、あの探偵気取りの坊主に期待するんじゃねーぞ。
 おまえの泣く顔は見たくねーからな」

蘭「……お父さん」

小五郎「それから今度またコナンに顔出せって伝えてくれ。
 昔みたいにどこか旅行にでも行こう」

蘭「うん。そうね…夏休みも近いし」

(SE・電話の音)

蘭「あ…」

小五郎「悪いが代わりに出てくれ。じゃあ行ってくる」

蘭「行ってらっしゃい…」

(SE・鳴り続ける電話の音)

蘭「はいはい…。もしもし毛利探偵事務所ですが」

園子『蘭! メール見たんだけど工藤の馬鹿がまたいなくなったってホントなの?』

蘭「あ…園子。…うん」

園子『……も〜、今度という今度は許さない! サイテー!!』

蘭「多分…また急な事件だと思うの。なんだか前も、凄く大変なことに関わってたらしいし」

園子『もうイイ年して、事件追うならポリスにでも就職すればイイじゃないの!
 仮にあいつが今、探偵を生業(なりわい)にしてるんであっても事件とあんたと
 どっちが大事なのよ!!』

蘭「…園子、落ちついて」

園子『落ちついてるわよ! あんたこそもう目を覚ましなさい。蘭!』

蘭「8月に旅行する約束したの…だから多分それまでにはきっと戻ってきてくれるから」

園子『どうだか! でもあんた旅行って二人で?』

蘭「うん」

園子『冗談じゃないわ!』

蘭「園子…」

園子『あ、ゴメン…あんたの問題なのに勝手にエキサイトしちゃって』

蘭「ふふ…いいの。心配してくれてありがとう。コナン君や園子みたいに
 みんな優しいから私は大丈夫よ」

園子『…そっか、コナン君ねぇ』

蘭「ん? コナン君がどうかしたの?」

園子『年下もいいんじゃないの? 蘭。コナン君は多分あんたに気があるし』

蘭「え、ちょっと待ってよ…園子。どういうこと?」

園子『乗り換えちゃいなさいよ。コナン君に』

蘭「園子〜! 急に何言い出すのよ」

園子『ふふふ〜、我ながらいいアイデア!』

蘭「園子ってば…」

園子『留学してた時のコナン君と、うちのひとも一緒に一度食事したんだけどさ。
 蘭のことばっかりだったわよ。話題』

蘭「えっ」

園子『聞いたわよ。毎日メール交換してたんでしょ?
 ちょっとは意識してるんじゃないの?』

蘭「……もう、からかわないでよ」

園子『あはは! 照れるとこがまたあやしい』

蘭「と、とにかく私…大丈夫だから。園子…」

園子『ん〜、まあね。あんたが泣き出さないとこみると
 ホントに大丈夫みたいね』

蘭「うん…変な意味じゃないけどコナン君がいるから」

園子『わかった、もうこれ以上言わないわよ。じゃ、またメールするね』

蘭「ありがとう。じゃ、またね」

(SE・受話器を置く音)

蘭「…園子ってば、何を言い出すかと思ったら。あ、そういえば
 今日…写真が出来上がってくる日ね」

蘭M「一昨日プールの後で、新一が伝言を残してまた消えたんだっけ…
 あの遊園地は、私たちにとって鬼門なのかな」

 

○ 米花高校・後門前

アユミ「コナンくーん!」

コナン「アユミ、今日も部活ないのか?」

アユミ「ううん。違うの…でも、ちょっと一緒にかえろ」

コナン「…いいけど、俺、きっと他のオトコどもに殺されちまうぜ」

アユミ「え? なんで?」

コナン「自覚しろよ…米花高校のアイドルっていわれてんのを」

アユミ「あはは! コナン君が殺されたら私が解決してあげるわよ。
 これでも元少年探偵団の一員だもの」

コナン「…しゃれになってねー」

アユミ「いいでしょ…だって私、もうコナン君あきらめてるから」

コナン「だからそう言う事を人前で…」

アユミ「ちょっと話があるの。だからね…?」

コナン「…わあったよ」

アユミ「ありがとう! やっぱり優しいね…コナン君」

 

○ コンビニ前

アユミ「あ、ここのコンビニのデザート美味しいんだよ」

コナン「へー、今度買って帰ろう」

アユミ「それでね、帝丹のほうに行ったゲンタ君が…」

コナン「ああ、この前駅前でばったり会ったぜ」

アユミ「もしかして女の子連れじゃなかった?」

コナン「あ、なんか柔道部のマネージャーとか言ってたな…」

アユミ「ゲンタ君、警察学校行くんだってね。なんかその彼女も同じ進路らしいの」

コナン「…って、ことは」

アユミ「……あ、コナン君。蘭さんが出て来た」

コナン「へ?」

蘭「あ! コナン君とアユミちゃん」

コナン「…蘭…姉ちゃん」

蘭「一緒に帰ってるんだ。仲いいね」

コナン「は…ははは」

アユミ「蘭さん、ここのデザート買いに来たんですか?」

蘭「ううん。ちょっと出来あがった写真とりに来ただけなの」

アユミ「あ! もしかしてこの前のデートの写真ですか?」

コナン「……!!」

蘭「…うん」

アユミ「わあ! 今度見せてくださいね」

コナン「…………」

蘭「ええ、今度ね。じゃあ…私帰るから」

アユミ「あ、うん。またね〜、蘭さん」

コナン「…蘭…」

コナンM「少しふざけて、蘭の肩を抱いて撮った写真…蘭は一人になって
 それを見たら、また泣いちまうかもしれないな」

アユミ「…なんか蘭さん、様子がおかしかったね」

コナン「……」

アユミ「コナン君?」

コナン「…ごめん、アユミ。俺…」

アユミ「…………もう、コナン君ってば気が利かないなあ」

コナン「…え?」

アユミ「あんな顔してる女の人見て、後追わないなんてどうかしてるわよ」

コナン「アユミ…」

アユミ「行ってあげなさいよ。私の話はまた後でたっぷり聞いてもらうから」

コナン「ありがとう!」

(コナン駆け出していく)

アユミ「…ああもう! 甘いものたっぷり買って帰ろうっと」

 

(ED「Be With You」)

 

次回最終回スペシャル2「破られた約束」

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