神久保荘へようこそ 1 「修羅場の馬場」

 

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神久保壬久(かみくぼ みく) 女・十代でデビューした漫画家・25歳
何かというとアナログ志向
神久保駒子(かみくぼ こまこ) 女・26歳。壬久の従姉
ラジオのパーソナリティ・元声優
坂下敦也(さかした あつや) 男・33歳。壬久の高校時代の担任
現在は神久保家の同居人兼アシ
パソコンに強いデジタル志向
橘 天馬(たちばな てんま) 男・24歳。放送局勤務。
かつて駒子のおっかけをしていた。
アシスタント1 女・20歳。常連アシ
アシスタント2 女・22歳。常連アシ

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○ アパート・神久保荘の食堂

壬久「えーっ? 締め切り15日までなんですか!? ……はい、わかりました。
 なんとかなると思います。ネームは変更なしでいいんですね?」

(壬久、電話を切る)

駒子「どうしたのよ、大きな声あげて」

壬久「あ、ごめん……駒ちゃん。目が覚めたの?」

駒子「あぁ、今ね。で、何? 締め切り早まったの?」

壬久「……うん。一週間も早くなった」

駒子「あらら…間に合うの?」

壬久「アシさんフル稼働すればどうにか。あぁ……連絡しなきゃ」

駒子「そんなのあっちゃんに任せておけばいいじゃん」

壬久「うーん…でも今秋葉原行ってるから捕まるかどうか」

駒子「動き回ってる間、携帯切ってるもんね……あっちゃん」

壬久「とにかく連絡……えっと名簿名簿」

駒子「……PTAの連絡網じゃないんだから、パソコンなり携帯なりで一斉に
 メール発信すればいいのに」

壬久「気持ちが伝わらないからヤダ」

駒子「……はいはい。じゃ、うちも天馬に声かけとくかな……」

 

○ 放送局・スタッフルーム

天馬「はい、もしもし……あ、駒さん。どうしたんですか」

駒子『あ、天馬。今度のアンタの非番の日はいつ?』

天馬「えっと……あさってです」

駒子『そっか。じゃあいつものようにうちに来てよ』

天馬「……またゴムかけですか?」

駒子『嫌ならメシスタント』

天馬「……わかりましたよ。でもその日、駒さんは仕事ですよね?」

駒子『一本あるしね』

天馬「……俺も早く番組持ちたいなあ」

駒子『まだ修行が足りん。今度デモ番組の構成一緒に考えてあげるから
 壬久の手伝いよろしくね。アンタ最近ベタも上達してきたし』

天馬「ははは…最初怒られましたからね。原稿用紙をたかが消しゴムかけで
 破いちゃって」

駒子『もう今じゃすっかりりっぱな猫の手よね』

天馬「えーっ、まだ俺猫レベルなんですか?」

駒子『うそうそ。アンタがいるから他のアシの子が作業しやすいのよ。
 感謝してるって』

 

○ アパート・神久保荘の食堂

敦也「ただいまー」

壬久「おかえりー、あっちゃん」

敦也「あれ? 原稿広げて…今回はまだ先じゃなかったっけ」

壬久「それが早くなっちゃってさあ……」

敦也「そうか……じゃあ早く下書きと主線済ませちゃってよ」

壬久「言われなくても頑張ってやってるよ」

敦也「それが終わったらうちのスキャナで……」

壬久「駄目」

敦也「なんでさ、早いって言ってるじゃん。パソコンの方が」

壬久「デジタルじゃ温もりは伝わらない」

敦也「頭固いなあ……相変わらず」

壬久「固くてけっこう。……で、秋葉原では掘り出し物あった?」

敦也「あったあった。欲しかったゲームがさあ……」

壬久「漁りに行くおねーちゃんまでデジタルなわけ?」

敦也「……いや、今日買いに行ったのはボーイズラブの」

壬久「人生、終わってるね。あっちゃん」

 

○ アパート・壬久の作業部屋

アシ1「こんばんはあ」

敦也「いらっしゃい」

壬久「あ、いらっしゃい。急にごめんね」

アシ1「いえ、いいですよー。センセイにはいつもイベント前に
 お世話になってますから」

壬久「あはは。また今度も何か作るの?」

アシ1「ジャンル替えしようかなって思ってるんですよ。今好きなゲームがあって」

敦也「え、どのゲーム?」

壬久「さあ、原稿原稿」

敦也「……誰かさんはやたらアナログが好きなくせに、ネットやゲームは
 やるんだよなあ」

アシ1「ははっ、私も連絡あるまでずっとネットゲームやってましたよー。
 作る本はそれじゃないですけどね。とにかく始めますか」

壬久「もう一人の子は?」

アシ1「印刷所に寄ってから来るそうです。お詫びに夕飯のお弁当
 買って来るって言ってました」

敦也「やったー。ご飯作らなくて済む」

壬久「じゃ、作業に専念出来るね。とりあえずこの分の枠線とモブお願い」

アシ1「はーい」

 

○ 放送局・ブース内

天馬「では、次のニュースをお伝えします。先日早期解散を表明した……」

 

○ アパート・壬久の作業部屋

駒子「あ、天馬の声だ」

壬久「最近、けっこう出るようになったよね」

アシ1「天馬さんってもしかして、よくここに来るあの人ですか?」

壬久「そうそう。やたらゴムかけの手馴れた(笑いながら)」

駒子「そのうち追い抜かれるかもな……今のうちに潰してやろうかしら」

敦也「駒ちゃん、目が本気」

アシ1「あはは」

壬久「駒ちゃん声優に戻れば? 今でもよく復帰願望の声聞くよ」

駒子「いやだよ。もうあんな自分が自分じゃないみたいな扱いは」

アシ2「そういえば、駒子さん凄い人気なんですよね。今でもネットとかで」

駒子「幻想だからね。結局は……そこにないから求めたがるの」

アシ1「クールだなあ」

敦也「だけど天馬さんって、駒ちゃんの追っかけだったんだよね?
 未だに彼の携帯の着信音は駒ちゃんの声って言うか……
 “アプル”の台詞だし」

駒子「あれ、私がわざわざ入れたのよ」

アシ2「えっ? どっかでダウンロード出来るやつなんじゃないんですか?」

壬久「ちがうちがう。私もすぐ傍で聞いてたもん。駒ちゃんが天馬の携帯に
 直接入れてるの」

駒子「やつのノートパソコンの起動音もエラーメッセージもぜーんぶ私の声」

敦也「コアだよなあ」

壬久「っていうか優しいよね。駒ちゃんって……天馬にはさ」

駒子「優しい? 私が?」

壬久「まあ駒ちゃんが一番大事にしてたファンだしね。
 確かに信頼できる好青年だけど」

駒子「……声優やめる直前だったかなあ。手紙もらったんだよね。
 その前も顔ぐらいなら覚えてたけど……声優イベント必ず来てたし」

敦也「でも手紙って、そんな1通なんか埋もれるくらい来てたんじゃないの?」

駒子「そりゃあね。でも……天馬がくれた手紙にはさ、ちゃんと
 私の名前が書いてたんだよ。キャラクターの名前なんかじゃなくて」

アシ1「キャラクターの名前なんか書いてくる人いたんですか!?」

壬久「…アプルは特別人気あったからね。主役じゃなかったのに」

敦也「ああ、あれ神久保の漫画だったなそういえば」

アシ2「そうなんですよ。だからセンセイ、連載終わったあとにアプルが主役に
 なった長編の読み切り書きましたよね」

壬久「うん」

駒子「そのドラマCDが最後の仕事だったよね、私(苦笑をうかべる)」

壬久「終わりの頃はもうラジオやってたんだよね。それで声優やめる決意したんだっけ」

駒子「うん……周囲にこぼした愚痴が漏れてさ、引退説がもう出てたの。
 でも、正直迷ってた。そこに天馬からの手紙が来てね」

敦也「……それで?」

駒子「天馬はさ、本当に心底アプルが好きで……手紙にこう書いてたのよ。
 『アプルというキャラクターは、もういなくなってしまうんでしょうか』って。
 声優にそういうこと問いかけてくるって言うのは、いっしょくたにしてない
 ってコトじゃない?」

アシ1「ですよねえ」

敦也「うんうん」

駒子「それで、本当は受けるつもりなかったその最後の仕事をね……引き受けたのよ」

壬久「あぁ……そういうことだったのか」

駒子「天馬にはこう返したの。『アプルは永遠に私と共にある』……あいつのおかげで
 この役をやれて良かったなって初めて思ったから」

アシ2「素敵なエピソードですね」

駒子「…感謝してるんだ。だから色々やつの我侭聞いてやってるの」

壬久「初めて聞いた。その話」

駒子「そうだっけ?」

敦也「感動の秘話を聞いたところで、そろそろ取りかかろう」

壬久「そうだね。じゃ、駒ちゃんも手伝ってね」

 

○ 車の中

天馬「あ、携帯……」

アプル(駒子)「電話だよ! 天馬、何してるのよ! 出てくれなきゃ自爆しちゃうぞ」

天馬「……駒子さん(携帯をじっと見ている)」

アプル「電話だよ! 天……」

天馬「……はい、もしもし。あ、お疲れ様です。え? 明後日の休みを変更?
 ……うーん。どうしても、ですか?俺も外せない用があるんですけど。
 そうですか。あ、それじゃあ明日……もう今日か。今日休みもらえませんか?
 小川さんの代わりで俺ただの待機になってますし……はい、お願いします」

 

○ アパート・洗面所

駒子「あぁ……いらないことしゃべりすぎた。恥かしいなあもう」

アシ2「でもいいお話聞けてなんか感動しちゃいました」

駒子「はは……ありがと。あ〜あ、今日は徹夜かな……夜食作らなきゃ」

アシ2「冷蔵庫にうどんだまありましたね」

駒子「煮込みうどん!」

アシ2「いいですねえ」

駒子「あ、でも玉子あったっけ?」

アシ2「あ……」

 

○ アパート・壬久の作業部屋

壬久「ん? こんな時間にインターフォン?」

アシ1「私が出ましょうか?」

敦也「あ、俺が出る出る。……もしもし?」

天馬『あ、こんばんは〜。橘です』

敦也「ああ! 天馬さんか」

天馬『遅くにすみません。予定が変わったんで今から手伝おうかと』

敦也「はいはい、今開けます」

 

○ アパート・玄関ロビー

天馬「前に言われた通り、牛乳と玉子とトマト買って来ました」

敦也「すみません、それがあれば色々作れるんで助かります」

天馬「じゃあお邪魔します」

敦也「仕事後なんでしょ? 眠くないですか?」

天馬「あぁ、大丈夫です。普段なら飲みに借り出されたりするんで夜は強いです」

敦也「そうかあ、じゃあ今度いいところ連れて行きますよ」

天馬「え? いいところ?」

壬久「……泡だらけのおねーちゃんがいるとこでしょ」

敦也「うお! 神久保……何故ここに」

壬久「今からお風呂」

天馬「ハハハハハ……。あ、こんばんは。手伝いに来ました」

壬久「こんばんは。いつもありがとう、天馬さん」

天馬「いえいえ、じゃあ部屋に行ってますね」

 

敦也「(壬久を見送りながらつぶやく)…はあ、まったくもう。人の気も知らんと」

天馬「……苦労しますね」

敦也「分かってくれます? 天馬さん」

天馬「分かりますよ。でももうちょっとはっきり意志表示しないと
 伝わらないんじゃないんですか?」

敦也「……もうかなり意志表示はしてきたつもりなんだけどなあ」

天馬「まあ、もと教師と生徒じゃ……難しいかも知れませんね」

 

○ アパート・壬久の作業部屋

アシ1「あ、天馬さんだ。こんばんは」

天馬「お邪魔します……。手伝いに来ました」

敦也「じゃあ、これ冷蔵庫に入れてくる。そこらへんにでも座ってて」

アシ1「さっきの放送聞きましたよ〜。天馬さん」

天馬「あはは。まだあの程度ですけど……でも電波に声が乗るだけでもいいですよね」

駒子「あ、天馬! もう来たの?」

アシ1「あ、駒子さんおかえりなさーい」

天馬「明後日……いやもう明日だけど、仕事になったから
 今日休ませてもらうことになって」

駒子「ふう〜ん、そうなんだ」

アシ2「あ、天馬さん。さっき……」

駒子「…………」(ぎろっと睨む)

アシ2「エ、エフエム聞きましたよ」

天馬「ありがとう」

駒子「お茶入れてくるわ。ひと息ついたら作業ね」

 

○ アパート・食堂

敦也「駒ちゃん、天馬さんがこれ買って来てくれた」

駒子「ああ、前うるさいくらい言ったから」

敦也「マメだよねえ。けっこう最近忙しいのに」

駒子「それしか取り柄ないでしょ」

敦也「……なんか、らしくないよ? どうしたの?」

駒子「……別に。ところでお茶っぱどこだっけ」

敦也「いいお茶もらったから冷凍庫入れてる」

駒子「了解」

 

○ アパート・壬久の作業部屋

壬久「あぁ……いいお湯だった」

天馬「あ、おかえりなさい。壬久さん」

壬久「ただいま。あれ? 駒ちゃんは?」

アシ1「お茶入れてくれるそうです。さっき食堂行きましたよ」

壬久「そっか。しかし今回100ページだからねえ……けっこうハード」

アシ1「センセイって仕事あんまり選ばないから、編集さんも無理が通ると思って
 るんじゃないんですか?」

壬久「でもさ、選り好みしてたら息の長い漫画家にはなれないよ。それに
 生産スピード落ちて特定の作品のイメージついちゃったら、もうそこで
 終わっちゃうもん」

アシ2「そう言えばセンセイって、長すぎる長期連載はあんまりしませんよね」

アシ1「一本描き始める時にはもう次のアイデア提出してるし」

アシ2「すごーい」

壬久「凄くない凄くない。そんぐらいやんなきゃ駄目なのよこの世界」

敦也「あ、神久保もう戻ってる。ほんとにカラスの行水だなあ」

壬久「あっちゃんも入って来たら? もう女の子全員入ったよ」

敦也「そうだな……天馬さんはどうします?」

天馬「えっ……」

壬久「一緒に入る気?」

アシ1「あはははは」

敦也「…なんでそうなるんだよ。まあ天馬さんがいいならいいけど」

天馬「あ、お……俺は一度自分とこで入って来たんで」

壬久「あはは、拒否られてやんの」

敦也「ったくもう……すぐそう言う方向に持って行く」

壬久「あ、そうそうあっちゃん。沸かし直しといたから火を止めておいてね」

敦也「ああ、うん。ありがとう。じゃあ入って来まーす」

天馬「いってらっしゃい」

 

駒子「お茶入れたよー、みんなちょっと休憩しよう」

壬久「あ、駒ちゃんありがとう」

駒子「ハイ、天馬。仕事お疲れ様」

天馬「すみません、いただきます」

アシ1「いただきま〜す」

アシ2「私もー」

壬久「駒ちゃんのお茶って、いつもちゃんとお湯沸かしてからだから温かくて美味しい」

駒子「ポットのお茶って身体に悪いのよ。衛生状態もあるし」

アシ1「お風呂と似たようなもんですね。今日は私が掃除当番でした」

壬久「うちのルールだもんね。一番風呂は掃除した人が入るの」

駒子「でも、オトコは必ず最後」

天馬「女系家族のオキテみたいだなあ」

壬久「まあ、どうしても女が多いからね。仕事ない時でも」

天馬「そういえば、どう言う経緯で敦也さんが一緒に住むようになったんですか?
 駒さんと壬久さんは従姉妹だからわかるけど」

壬久「うーん…まあいろいろあって」

駒子「壬久が大学生の時にさ、もうそのころには私と一緒にここに住んでたんだけど…
 夏のイベントで高校の時担任だったあっちゃんとばったり出くわしてね」

天馬「うん、それで?」

駒子「あっちゃんがこっちに出て来て住むとこ探してるって言うんで、うちももともと
 下宿屋してたし部屋空いてたからそのまま」

天馬「豪気だなあ」

アシ1「だけど、その後色々助けられたんですよね? 空き巣が入った時とか
 センセイや駒子さんのストーカー撃退したり」

壬久「うん、そうなんだよね」

天馬「なるほど……用心棒にもなってるのか」

駒子「頼りになるよ。ホント」

壬久「何かって言うとパソコンで原稿の処理しようとする以外はね」

駒子「出たな。壬久のアナログ主義」

壬久「人の手だから、人の気持ちに伝わるものが出来るんだよ。まあCG使う人を
 責めてるんじゃないけど」

天馬「気持ちは分かりますね。俺も最近漫画読んでて、あまりにもパソコン使ってるって
 分かる処理だと興醒めしますし」

壬久「そういうことが分かって来たって言うのは、かなり漫画にはまりこんでる証拠だよ」

駒子「ホント、天馬はもともとそこまで漫画好きじゃなかったのに」

アシ2「え? でも天馬さんって駒子さんのおっかけじゃなかったんですか?」

天馬「…おっかけ…まあ間違いではないけどさ」

駒子「天馬に取っちゃ“アプル”はアイドルなんだよね」

天馬「今でもですよ。アプルは俺の青春です」

アシ1「うわ〜、本人目の前にして言う言う」

天馬「本人って? 確かに駒さんは演じた人ですけど、彼女じゃありません」

壬久「うんうん」

駒子「……じゃあさ、天馬にとって私ってなんなの?」

天馬「え?」

壬久「駒ちゃん?」

駒子「ライブとかさ、サイン会とかいっつも来てたよね。だけど私をキャラとして
 見てたんじゃないんだったら、私は天馬の何なの?」

天馬「……それは」

壬久「駒ちゃん……」

天馬「駒さんは駒さんです。俺が尊敬する人です」

駒子「尊敬……(ちょっと驚いたように)」

天馬「俺がこの道に進みたいと思ったきっかけをくれた人です」

駒子「……そう、分かった。ありがとう、天馬(納得して胸の痞えが下りた感じで)」

壬久「……じゃ、そろそろ作業開始といきますか」

アシ2「そうですね」

アシ1「再開しましょう」

 

壬久M「一時はどうなるかと思ったけど、どうにか落ち着いたみたい。
 しかしまさか駒ちゃんがねえ……いや、天馬はそのオンナゴコロを
 分かってるのかどうか。掴むのは上手っぽいけど、本人がそれを
 意識してないんじゃしょうがないよなあ」

 

敦也「ふう……さっぱりさっぱり。お、もう始まってるのか」

壬久「あっちゃんも手伝って」

敦也「ああ、俺……風呂出たら夜食作ろうと思ってたんだけど」

アシ2「あ! 煮込みうどんお願いします」

敦也「うん、天馬さんが卵買って来てくれたからそれするつもりだった」

壬久「わ〜い」

敦也「じゃあ、作ってくる。みんな作業頑張ってね」

 

壬久M「そんなこんなで、その日の修羅場はいつものように過ぎていった。
 後々別の修羅場なんかも発生したりすることになるんだけど……
 それはまあ、また次の機会に。神久保荘の珍騒動は、始まったばかりです」

 

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