ラプンツェルの籠

ほんの些細なトゲが小さな傷作る
痛みが鼓動に響き涙零れる

何の気なしの言葉が微かな傷残す
ゆっくり染みてく雫まぶた伏せても

誰も傷つけぬようでももろいものね人は
愛を求めやまないの勝手な生き物

助けて私をそう叫んで
手を伸ばすのだけど
現実世界で動けないのホントの私

髪をおろしたとしても
救われるはずもないのだと
夢を追いかけてみても
空想で遊ぶだけでは駄目

ほんの些細な願いそれさえかなわない
自分で自分を閉じた小さな世界

誰も傷つけぬようでももろいものね心
愛を求めては失くすさびしい生き物

籠を壊したとしても
飛び立てるはずもないのだと
思い込むことはやめて
その手に鍵は必ずある

籠を壊したところで
飛び立てる羽根はないんだと
諦めることはやめて
その背に翼必ずある…


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