逆月 闇を染めて咲く花 はらりふわり 風に舞い散る 恋に泣いて色付く 仄か紅く儚い艶よ やがて土に還る時 愛し人の真名を刻んで 縁繋ぐあやひも ゆるり根を張る 大地切り裂き いつしか空を 覆うほどの花 咲かせましょう あなたに届け ひらひら花弁飾る 逆月(さかづき)手に 今宵限りの契り 魂に焼付け ああ 今こそ 雫を注いでどうか 身体燃やそう 一つになりましょう 忘れ得ぬ時を過ごし 来世導く ひらひら花弁飾る 逆月(さかづき)手に 今宵限りの契り 魂に焼付け 光灯す 命を結び紡ぐ 想い密かに 流れる時を見送る きらりぽたり 雨か涙か 曇る空に吹く風 終わる春をここで 見届け、る…… |