ひかりフォニック


ブーツの踵でかつかつ音を立て
白い息吐いて帰り道を急ぐ

一人で過ごすクリスマスも慣れた
せめてケーキでも買って帰ろうかな

いつかあなたと過ごした聖夜思い出す
夢を追う眼差しを愛した

今でも変わらずにキラキラした日々追いかけて
あなたは生きているのでしょうね きっと
あの日あなたを空港で送ったのが
不意に胸を掠めて涙零れた


窓が見えたら少しだけ落ち着いた
明かりついてない寂しい部屋だけど

鍵を探してエントランス過ぎたら
ポストに刺さった封筒が見えたの

いつもあなたが好んだ色を思い出す
逸る胸押さえながら開けたら

中には懐かしいあなたの手書きの招待状
『ライブハウスで凱旋ライブパーティー』
あなたは約束を忘れてなかったんだね
すぐ行くよ だって私まだ愛してる

「最初のライブには必ず私を呼んで欲しい」
空港で指切りしたぬくもりが
突然よみがえり 指先あたたかくなる
聞かせてね あなたのマルチフォニック


次の歌詞    目次    前の歌詞