きみがくれた恋 遥か彼方 雲を抱(いだ)く空に 風よ恋しさを運べ 彼の地へ いつか帰る人を待ち続けて 何度巡る春 見送っただろう 祭り 歌声 髪に挿した花 色褪せぬこの胸の中 ざわめく青い草に 想い揺さぶられるけれど 今も寄せる心は 永久(とわ)に響くよ 重ね滲む 織りなす心の糸 時を紡ぐ指には願いを 迷う魂(たま)よ 白き胸は熱く 風よ癒す雨運べ 彼の地へ いつか帰る人を待ち望んで 何度巡る季節(とき) 見送ったのか 実り 微笑み 君がくれた恋 色褪せぬこの胸の奥 乾いた砂の轍(わだち) 想い揺さぶられるけれど 今も返す心は 永久(とわ)に響くよ 重ね透かす 織りなす心の糸 愛を綴る指先密やかに 嗚呼 指折り数え 馬を駆る彼の人の勇姿夢見たか 花も果実も何も要らないと 願うけれど 一目見たいたとえそれが幻でも 地平けぶり砂舞う滲む視界に 募る想い蜃気楼さえ招く 影が太陽背にして駆ける… |