都会の獣たち


肌に触れてみてよ あなたのてのひらで
伝わってくるでしょ 私の心臓が
熱く脈を打って あなたに届ける想いを

重なった身体に 繋がった心が
ふたりを永遠に してくれるのならば
そうよきっと誰も 邪魔することなどできない

背中に腕を回して 不安隠すみたいに
瞳覗き込むように あなた追い詰めたりしないから

明日がもしも見えなくなって 戸惑いを隠せぬふたりでも
それでも共に在ることだけを 誓えると言うのなら私は
すべてのものからそうあなたを 守ると指を絡ませ契り
身体を沈めて求めあう

もっと奥に来てよ あなたで切り裂いて
伝わってくるでしょ 私の体温が
熱く脈を打って 私に届けてすべてを

重なった身体と 欲しがる飢餓感が
ふたりに永遠を きざんでくれるなら
そうよきっと何も 邪魔するものなどいない

壊れるくらいだきしめて 息を詰めた瞬間
奥を満たす熱に酔う あなたと吐息を絡めて

あなたの目に浮かぶ涙が 私の肌濡らし流れてく
何があなたを苦しめてるの 教えてよ一人抱え込まず
すべてのものからそうあなたを 守りたいのよ愛してるから
だから求め合う何度でも

空が白んできたわ 今はまだまどろみに
委ね夢を見ればいい 温もりで包んでてあげる

ふたりを繋ぐ糸それだけが 生きる意味教えてくれたの
私はあなたしかいないのよ それを忘れないでねお願い
せつない獣が目を覚まして 唇を重ねて微笑む
都会の森で君と暮らそう 希望はここにある輝き
もう一人じゃないから あなたがいる喜び……


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